投稿日:2021年3月20日
MongoDB AtlasはMongoDB CloudのMongoDBフルマネージドサービスです。
MondoDBを使った公開アプリケーションを作成する場合、いままでなら自分でGoogleCloudやAWSのインスタンスを作成してそこにMongoDBのシステムを構築してきたことでしょう。しかしMongoDB AtlasならボタンをポチポチしてDBを作成できるし、負荷に対しての安全性も兼ね備えているためアプリケーションの開発のみに集中することができます。
この記事ではMongoDB Cloudのアカウントの作成からAtlasを使ったサンプルDBの作成、ロカールPCからの接続までを詳しく解説しています。この記事で実行するプランはすべて無料枠内でおさまるので安心してください。
MongoDB Cloudの公式サイトからTry Freeをクリックしてアカウント登録ページに進みます。
登録ページで自身の情報を入力、『I agree to the terms of service and privacy policy.』にチェックを入れてGet started freeをクリックします。
次のページではアカウントのセットアップを行います。以下の内容を入力しましょう。
この選択はDBのセットアップをした際に表示するコードサンプルの言語です。あとで変えられるので気楽に好きな言語を選びましょう。
入力できたらContinueで次に進みましょう。
このページからクラスターの作成に入ります。
まずは利用枠を選択します。
今回はただ試したいだけなので無料のShared Clustersを選択します。実際に外部に公開するようなそれなりの規模の本番環境を構築する場合には有料のDedicated Multi-Cloud & Multi-Region ClustersまたはDedicated Clustersを選択することをおすすめします。
価格ごとの詳しい違いは以下のサイトに書いてあるので興味があれば読んでみてください。
次にクラスタの作成設定に入ります。
MongoDBはデフォルトでクラスタのデプロイ先を有名なクラウドプロバイダの特定のリージョンに設定することができます。今回はクラウドプロバイダはGoogleCloud、リージョンはasia pacificのTokyoリージョンを選択します。
次に一番下に飛んで、ClusterNameを設定します。この値は作成時のこの時点でしか設定できないため、わかりやすい名前をちゃんと考えてつけましょう。
今回はClusterTierとAdditionalSettingはとばします。それぞれ以下のような設定ができますが無料枠のままでは設定できないので注意しましょう。
設定が問題ないことを確認したらCreate Clusterでクラスタの作成を完了させます。
作成には数分かかります。以下のようなクラスター情報が表示されたダッシュボードが表示されると作成は完了です!
クラスターは作成できましたが、まだこのクラスターを利用することはできません。クラスターに接続するには接続情報を作成する必要があります。さっそく接続情報を作成しましょう。
ダッシュボードのCONNECTをクリックすると接続情報管理のポップアップが出現します。
まずは①Add a connection IP addressからAdd Current IP Addressをクリックします。このボタンをクリックすると現在自分のPCが使用しているグローバルIPを自動的に取得してくれます。Descriptionは必須の入力値ではありませんが、入力しておかないと後々わからなくなってしまうと思うので、できる限り入力することをおすすめします。例として自分は『My Home In Akasaka』と入力しました。設定値が入力できたらAdd IP Addressをクリックしてホワイトリストの追加は完了です。
次に②Create a Database Userで接続ユーザーを作成しましょう。アプリケーションからの接続にはここで設定するUsernameとPasswordを使用します。入力できたらCreate Database Userをクリックしてユーザーの追加を完了させましょう。
以上で必要な接続情報のセットアップはすべて完了しています。しかし、『実際にどうやって接続すれば良いんだ??』という方たちのためにこのポップアップには親切なインストラクションが用意されています。
まずChoose a connection methodをクリックすると、どの接続方法についてのインストラクションを表示するかの選択肢が表示されます。今回はConnect with the mongo shellを選択してローカルPCのターミナルから直接接続してみましょう。
ポップアップに詳しい手順が表示されます。①、②の手順通りにmongo shellのインストールを完了させましょう。
自分の場合Copy download URLを使って以下のように実行しました。
$ curl https://downloads.mongodb.org/linux/mongodb-shell-linux-x86_64-ubuntu2004-4.4.4.tgz -o mongoshell.tgz
$ tar -xvzf mongoshell.tgz
$ sudo mv mongodb-linux-x86_64-ubuntu2004-4.4.4/bin/mongo /usr/local/bin
$ rm -r -f mongoshell.tgz mongodb-linux-x86_64-ubuntu2004-4.4.4
$ mongo --version # インストールを確認
MongoDB shell version v4.4.4
Build Info: {
"version": "4.4.4",
"gitVersion": "8db30a63db1a9d84bdcad0c83369623f708e0397",
"openSSLVersion": "OpenSSL 1.1.1f 31 Mar 2020",
"modules": [],
"allocator": "tcmalloc",
"environment": {
"distmod": "ubuntu2004",
"distarch": "x86_64",
"target_arch": "x86_64"
}
}
Mongo Shellがインストールできたら③のコマンドをターミナルにコピペしてmongoDBに接続できるか試してみましょう。
無事つなぐことができたら以下のようにMongoのShellが起動するはずです。
MongoDB Enterprise atlas-aaaaaaa-shard-0:PRIMARY>
OK!!!Perfect!!!