投稿日:2020年11月8日
この記事ではUbuntu20.04LTSにTypeScriptの環境をインストールする方法について解説していきます。
TypeScriptはJavascriptのベースの機能を拡張し、静的型付けの機能を追加した言語です。
この言語はJavascriptにトランスパイルすることができます。
自分が大きく感じるメリットとしては以下のような点があります。
$ sudo apt update # パッケージマネージャの更新
$ sudo apt install nodejs # nodejsのインストール
$ node --version # インストールの確認
v10.15.0
nodejsにはCLIのnpmというパッケージマネージャも付属しています。
一応、このnpmを最新のものにアップデートしておきましょう。
$ npm --version
6.10.2
$ npm install --global npm@latest # npmのアップデート
$ npm --version
6.14.8
アップデートしたnpmを使ってTypeScriptをインストールしましょう。
ローカルの環境全体で使えるようにするには--global、または-gオプションをつけます。TypeScriptはトランスパイルにだけ使用して、デプロイする対象に含める必要はないため、グローバルのインストールで問題ないでしょう。
もし、特定のワーキングディレクトリでのみ使用したい場合にはnpm initでディレクトリを初期化した後、--save-devオプションを付けたnpm installコマンドを実行しましょう。
$ npm install --global typescript # インストール
$ tsc --version # インストールの確認
Version 4.0.5
ここで簡単なサンプルプログラムを動かして、TypeScriptが問題なく動くことを確認
しましょう。
まずは作業ディレクトリを作ります。
$ mkdir ts_sample
$ cd ts_sample
.ts形式のサンプルプログラムを作成しましょう。
/**
*
* @param message 表示したいメッセージ
*/
function say (message: string){
console.log(message);
}
let message: string = "Hello World";
say(message);
JavaScriptにトランスパイルしてみましょう。
$ tsc hello-world.ts
トランスパイルで生成したJavascriptファイルをnodejsで実行してみましょう。
$ node hello-world.js
Hello World
これでフロントで利用できる以下のようなJavaScriptが生成されます。
/**
*
* @param message 表示したいメッセージ
*/
function say(message) {
console.log(message);
}
var message = "Hello World";
say(message);
トランスパイルによって空行が削除され、letがvarになっていることが確認できます。